アクティブとパッシブ?
アクティブ ⇒ 積極的にリターンを狙って運用すること。
パッシブ ⇒ 平均値をトレースするように運用すること。
投資信託などを購入しようと考えた時、良くアクティブとかパッシブといった言葉を聞くこともあるかもしれません。
最近はやりのインデックス投資と呼ばれるものは、まさにパッシブ運用の王様ですね。
「サルが投げるダーツに、専門家が勝てない」というエピソードがあります。
これは、サルが沢山の銘柄が書いてあるボードにダーツを投げ、当たったところに書いてある銘柄を買ってつくったポートフォリオが、プロが運用しているファンドよりも運用成績が良かったという話からきています。
このエピソードから、運用のプロが積極的にリターンを狙った投資を行っても、その結果いい成績が得られるわけではないという説明がされています。
プロでこれなら、素人はもっと悲惨なことになるのでしょう。
ならば、最初から平均値でいいじゃないか、という考えがパッシブ運用です。
超有名な経済学者であり、優秀な投資家でもあったケインズは、最初は自分が持つ知識や高い洞察力によって、市場を打ち負かし相場で大きく儲けることができるのではないかと考え運用を行っていたそうです。
世界的に有名な経済学者ですから、期待感がある話です。
しかし、大きな成功もありましたが、財産のほとんどを失うような大きな失敗もあり、それを何度も繰り返しながら、最終的には、パッシブで運用することが大切なんだと気づき。
最終的にはパッシブ運用によって財を成したと言われています。
あのケインズでさえ、アクティブをあきらめたと。
投資をするならパッシブ運用から入るべきだということが良くわかるエピソードですね。
ただ、『パッシブ運用=インデックス投資』ではないことに注目です!
「パッシブ=インデックス」と思われているところがあるように感じますが、パッシブとは『市場を打ち負かそうとは考えない』という意味だと捉えています。
決してインデックスをトレースするという意味ではないと言う事です。
パッシブ運用で重要なことは、『平均回帰や大数の法則などで、最終的には統計通りの結果に落ち着くものだ』と考えることだと思っています。
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